Story

避暑地の日常を暮らす。 海と山を望む高台に立つ ハンプトンスタイルの住まい


2025.06.05

藤沢市 Sさん宅
夫婦+子ども2人

仕事で海外を訪れる機会が多く、洋書を好んで読んでいた奥様の夢は、自然豊かな土地に「ハンプトンスタイル」の住まいを建てることでした。ハンプトンスタイルは、ニューヨーカーに人気の避暑地、ロングアイランド・ハンプトンに立つ白を基調にしたシンプルで洗練された住まいを指します。「唯一、そのイメージを共有できたのがKONARAHOUSE(コナラハウス)の小形夫妻でした。長い回り道を経て、ようやく話が通じるパートナーに巡り合えたと感じ、とても嬉しかったです」と奥様。

海と富士山を望む理想の地を購入したご夫妻は、KONARAHOUSE(コナラハウス)に新築を依頼。奥様はこれまで集めてきたアイテムが生きる白を基調にした住まい、サウナ好きのSさんは、サウナを設えたいと希望しました。「小形社長はすぐにサウナも造作しましょうと言ってくれて、一からデザインしてくれたんですよ」と、Sさんはプラン時を振り返って笑顔で話します。

2024年にハンプトンスタイルをベースに完成させた新居の1階は、LDKを中心に回遊動線を採用したパブリックエリア。床に大判サイズの石調タイルを用い、窓を大きく取った空間は庭の緑の気配を常に感じられます。プライベート空間を集約した2階には、Sさん念願のサウナ。海風に「ととのう」バルコニーも設置。「海外の避暑地にいるようで、都心まで1時間の通勤圏に住んでいるとは思えません」と、奥様は声を弾ませます。

また、床暖房とエアコンを併用した新居で迎えた冬、床暖房をほとんどつけずに快適に過ごせたのも嬉しい発見でした。「施工中、きれいに敷設された基礎を見て驚きましたが、住んでみて住宅性能の良さを体感。家づくりに関わる職人の仕事の丁寧さと確かさを改めて感じています」と、Sさんは満足そうに語ってくれました。

造作洗面台の上部には、高い天井に合わせた大きな五角形の窓を設けた。朝陽のシャワーと広い空に包まれるグルーミング空間も、日常の贅沢

小形社長が自らデザインし、サウナメーカーと施工の注意点などを相談しながら完成させたオリジナルの造作サウナ。「あまりに快適で、週3回は通っていた施設サウナには行かなくなりました」とSさん

勾配天井とバルコニーにつながる大開口が、のびやかなバスタイムを演出する造作仕様の浴室。バルコニーからは海と富士山が望める

2階に配した勾配天井の主寝室は、差し色にブルーを用いてホテルライクなインテリアに。奥様が海外で集めたインテリアアイテムもしっくりなじんでいる

階段吹き抜けの6連窓は、外部の目線を巧みにコントロールしながら、奥様の要望で当初プランよりも大きいサイズに変更。存在感を増した6連窓は、すっきりとした外観のアクセントにもなった

玄関ホールから延びる廊下とダイニングは、アールをつけた垂れ壁で緩やかにつながる

パントリーからもリビングからも中庭に出入りすることができ、常に自然を身近に感じられる

ダイニングとリビングの間の梁にも、アール形状の意匠を施し、構造として必要な要素にやわらかな表情を加えた

壁付けとアイランドを組み合わせて作業スペースを広く取り、収納も充実させた造作キッチンは自社に職人を抱えるKONARAHOUSE(コナラハウス)ならでは

レンジフードもインテリアの一部として考え、天井のモールディングをレンジフートの根元にも周回させて空間の統一感を高めた

キッチンに隣接して、玄関へもつながるパントリーを設置。キッチンまわりの生活感のあるものをまとめて収納し、玄関とキッチンを裏動線で結ぶことで、ストレスフリーな暮らしを実現

キッチンのシンクは、庭に面した窓際に設置。下ごしらえや後片付けをしながら、庭の緑、空を眺められる。たっぷりの引き出し収納も設え、こまごまとした調理用具や器も片付けやすい

玄関から真っすぐ進めばLDKにつながる表動線に加え、左手にはシューズクローク、パントリーを経由してキッチンまでつながる裏動線を設置。階段下にも容量たっぷりの造作収納を設え、生活ノイズのないすっきりとした空間を実現した

雨除けの三角屋根を設けた玄関ポーチが、スッキリとした外観のアクセントに

白とグリーンで統一された外構に合わせて、植栽も白い花をつけるアジサイで統一。メンテナンスのしやすさと街並みへの配慮を両立。建物の南側には、外構で囲んでプライベート感を高めた中庭が設けられている