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【新連載】美意識を旅する。vol.3 私たちの原点。時が止まった美しい島「ナンタケット島」へ

2026.06.03

第3弾となる今回は少し趣向を凝らして、時計の針を巻き戻し、KONARA HOUSEのブランドを立ち上げた2011年の旅へとご案内したいと思います。

かねてより洋書などで幾度となく目にし、心惹かれていた「それはそれは美しい島」、アメリカのナンタケット島。私たちの家づくりの参考にするため、そして「今後の空間づくりに絶対に役立つはず!」という強い思いに突き動かされ、渡航を決心しました。

当時はまだインターネットにも情報がほとんどなく、手探りで調べ上げてようやく航空券を手配。成田からボストンまで飛行機を乗り継ぎ、そこで一泊。翌日、ボストンの空港から6人乗りの小さなプロペラ機に乗り込み、ようやく島へ降り立ちました。トータルで約20時間以上の長旅です。

しかし、そこには長旅の疲れも吹き飛ぶほどの、計り知れない価値がありました。その魅力にすっかり取り憑かれ、実はその後にもう一度訪れているほどです。 間違いなく、ここが私たちの原点と呼ぶにふさわしい場所。それがナンタケット島です。

かつての捕鯨の島から、全米屈指の美しいリゾートへ ここで少し、ナンタケット島の歴史について触れておきましょう。 アメリカ・マサチューセッツ州、ケープコッドの南に浮かぶこの小さな島は、18世紀から19世紀にかけて「世界の捕鯨の中心地」として栄華を極めました。ハーマン・メルヴィルの名作小説『白鯨』の舞台としても知られています。

その後、産業の衰退とともに島は一時忘れ去られましたが、それが皮肉にも幸いし、当時の美しい街並みが手付かずで残されることになりました。潮風に吹かれて銀灰色に変化した「シダーシェイク(杉板)」の外壁、石畳の道、咲き誇る花々。現在では島全体が歴史的重要文化財に指定されており、景観の厳しいルールが守り継がれています。今では全米の富裕層がこぞって憧れる、最高級のサマーリゾートとして愛されているのです。

古き良きアメリカの魅力が詰まった「ホワイトエレファント」  島での滞在には、White Elephantという名門ホテルを利用しました。 ハーバーサイドにあるホテルの本館に加え、隣接する別棟のガーデンコテージがあり、私たちはそちらを予約していざ宿泊へ。

1ベッドルームに小ぶりなリビング、そして可愛らしいバスルームが完備されたその空間は、古き良きアメリカの可愛いお家そのもの。随所に効かせたエレファントのモチーフも遊び心たっぷりです。現在は改装されているようなので、さらに素敵にアップデートされているかもしれません

当時の私たちはベッドがとても高いと感じたのですが、その後アメリカ各地の宿を巡る中で、高いベッドがスタンダードなのだと知る良いきっかけにもなりました。クラシックなスタイルのバスルームや美しいペイントなど、ついつい職業柄、細かなディテールばかり写真に収めてしまっています。

コテージを囲むように広がる庭園には、島を象徴するアジサイが美しく咲き誇り、心からの癒しを与えてくれました。併設されたレストランやバーも、どこを切り取っても絵になる最高の雰囲気です。

※当時は「空間を美しく撮る」という概念がまだ薄く、単なるスナップ写真ばかりになっている点はお許しください。写真を整理していたら、当時の私たちの若さにビックリしてしまいました。恥ずかしながら、少しだけ載せちゃいますね。

時を重ねるほどに美しくなる、理想の別荘づくりを ナンタケット島の建築最大の魅力は、「新築時が一番美しい」のではなく、「海風や太陽を浴び、年月を重ねることで外壁が美しい銀灰色に変化し、風景に馴染んでいく」という、経年美化の考え方にあります。

これから別荘やセカンドハウスを建てたいとお考えの皆様。 自然と調和し、家族の記憶とともに美しく年を重ねていく建築。そんな、何十年先も愛し続けられるタイムレスな空間づくりこそ、私たちKONARA HOUSEが大切にしていることです。

ナンタケット島で得たインスピレーションと美意識は、今も私たちの設計デザインの根底に深く息づいています。ただ新しいだけでなく、本物の素材を使い、時を超える価値を持つ別荘を建てたいという方は、ぜひ一度私たちの扉を叩いてみてください。私たちが原点で見てきた景色を、皆様の空間づくりへと紡がせていただきます。