良いものを長く、次世代へ住み継ぐ。今、リノベーションが注目される理由
近年、新築住宅よりもリノベーションやリフォームへのご要望が格段に増加しています。物価高騰の影響などを受け、公共事業においても入札不調が見られるように、官民問わず予算と建設費のギャップが広がりを見せるなか、今ある既存の建物を活かし、自分好みの住まいを実現したいというニーズが高まっているのです。
また、空き家が増加傾向にある日本では、その資産活用は大きな課題です。様々なアイデアが議論されますが、建物の状態、立地、費用対効果などを深く検討するうちに、計画が立ち消えになってしまうケースも少なくありません。
私たちが設ける「築20年」という一つの基準
私たちKONARA HOUSEがお客様からリノベーションのご相談を受けた際、まずお話しするのは「築20年以前か以後か」という一つの基準です。
理由の一つは、アスベスト含有建材の全面廃止による基準時期が2006年9月1日と定められているためです。それ以前に着工された建物はアスベスト使用の可能性があるため、調査や除去などの慎重な対応が必須となります。また、経験上、築20年以上前の建物は、現代と比較して相対的に材料の質が劣る傾向にあると感じています。
建物の「真の価値」を見極める
もちろん、それ以前の建物であっても、良質な材料、優れた設計、そして高い技術を持つ職人によって建てられた「素晴らしい普請の建物」は確かに存在します。その真の価値を見極めることが、私たちの重要な役割です。
現場を知り、長年の改修経験を持つ専門家だからこそ判断できる、「費用をかけても後世に残す価値があるか」という建物の持つ力を基準に、リノベーションの可否をご提案しています。


軽井沢町でのリノベーション事例
現在、軽井沢町で進行中のリノベーション事例をご紹介します。この建物は築35年と前述の基準を大きく超えていますが、詳細な調査の結果、使用材料や施工精度の高さから、残し伝えるべき建物として再生させることをご提案しました。
特筆すべきは、有名なインテリアデザイナーである植木莞爾氏がデザインを手掛けた建物であること。そのデザインが持つ力、中でもリビングの大開口がもたらす迫力には圧倒されます。
デザインをそのまま生かしつつ、断熱性能や耐震性を強化。現代のニーズに合わせた省エネ性能と健康に配慮したリノベーションを目指し、新たな時代へと繋ぐ建築へと生まれ変わらせます。この空間には、KONARA HOUSEのオリジナルキッチンや家具などを設え、新規で暖炉を設置する設計も進めています。
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「住み継ぐ」文化の再生へ
良いものを長く大切に「住み継いでいく」こと。
それは、本来日本で古くから大切にされてきた文化でしたが、高度成長期を経て、いつしかスクラップアンドビルドが主流となりました。成熟社会を迎えた今、私たちは本来の日本文化を尊重し、後世に残すべき良質な建物を守り、活かすお手伝いをしていきたいと切に願っています。
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ちなみに軽井沢のリノベーションですが、2026年5月に完成予定です。